室内で犬を育てるなら、穏やかでおとなしい性格が良いですよね。優しい犬に育てる方法やコツはあるのでしょうか。
管理人は幼少時に室内で犬を飼って10年、現在の自宅で狆とトイプードルのミックス犬を育てて2年目になります。
自分の失敗を踏まえ、穏やかな性格の室内犬に育てる方法、コツを伝授します。
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穏やかな性格の犬に育てる方法4つ
穏やかな性格の犬を育てるには、根気と一貫性、そして愛情が必要です。あなたと子犬の間に信頼関係を築き、子犬がリラックスして安心できるように、子犬の生活におけるストレス要因に注意する必要があります。ここでは、穏やかな犬を育てようとするときに守るべき重要なステップをいくつか紹介します。
ストレスを和らげる
ストレスや不安は、あなたとあなたの毛皮の赤ちゃんの両方に害を及ぼします。子犬にとってストレスのない環境を作ってあげることが大切です。家の中の騒音、周囲の他のペット、日常の雑踏などが、子犬に不安や不快感を与えることがあります。子犬がリラックスして安心できるような、気が散らない、騒がしくない空間を作るよう心がけましょう。家の中に子犬のためだけの場所を作り、子犬が自分の居場所と呼べる快適な空間を提供することも考えてみましょう。
褒めて育てる
優しい犬を育てるには、正の強化に重点を置くことが重要です。おやつ、遊び、腹マッサージなど、ポジティブなフィードバックやご褒美を与えることで、子犬は心地よさと感謝の気持ちを感じることができます。子犬が良い行動をとったり、積極的な活動をしたりしたら、それを褒めてあげましょう。子犬と接するときは、興奮しすぎると逆効果になるので、穏やかな口調で、励ますように接するようにしましょう。
愛情を注ぐ
子犬が落ち着いて信頼関係を保つには、たくさんの愛情と注意が必要です。子犬が安心し、愛されていると感じることができるように、毎日一緒に過ごしてください。子犬に落ち着いたトーンで話しかけ、ソファで一緒に寝たり、ベッドで添い寝してあげたりします。子犬が欲しがったら、お腹を優しく揉んだり、耳の後ろを撫でたり、抱きしめたりします。
信頼関係を築く
優しい犬に育てるには、飼い主と子犬の間に信頼関係を築くことが大切です。子犬と強い信頼関係を築くには、子犬のために一貫した予測可能な環境を整えてあげましょう。毎日子犬と一緒に遊び、あなたが子犬のことを一番に考えてくれていると信頼させ、愛情と忍耐に満ちた雰囲気を作ってあげましょう。
犬種で性格の違いはある?
犬種で性格に違いはあるのでしょうか。管理人の経験上から、犬種での違いはあります!穏やかで飼いやすい犬をご紹介します。
忍耐強く、温厚な犬
ペットに適した犬種を選ぶ場合、本来は穏やかで忍耐強く、温厚な性格の犬も存在します。ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、マルチーズなどの犬種は、もともと穏やかで温厚な性格のため、室内で一緒に過ごすのに最適な犬種です。これらの犬は一般的にのんびりしており、飼い主を喜ばせようとするため、子供のいる家庭のペットとして理想的です。
ラブラドールレトリーバー
ラブラドール・レトリーバーは、忠実で優しく、忍耐強いという評判があります。ラブラドール・レトリバーは一般的に、喜んでもらいたがり屋で、愛情深い性格をしています。適切な訓練によって、彼らは非常に従順になり、室内犬として最適です。
ゴールデンレトリバー
ゴールデン・レトリーバーもまた、親切で穏やかな性格で知られる犬種です。ゴールデン・レトリーバーは忠実で愛情深い仲間です。この犬種はとても忍耐強く、飼い主を喜ばせることに熱心なので、理想的なファミリー・ペットと言えるでしょう。
マルチーズ
マルチーズは、甘く優しい性格で知られています。この犬種は通常、とても気立てがよく、のんびりとした性格をしています。適切な訓練と社会化により、マルチーズは穏やかな性格の室内犬になることができます。
マイペースな犬
穏やかな室内犬を探すなら、マイペースな犬種に注目しましょう。穏やかな性格の犬は、自分だけの空間が好きで、ゆっくり物事を進めたいと考えていることが多いです。また、「喜ばせたい」「言うことを聞きたい」という気持ちが強いので、しつけがしやすい犬種です。
シーズー
シーズーは、穏やかでおとなしいことで知られている犬種です。穏やかでありながら遊び好きな気質を持っているため、室内で暮らすのに最適な犬種です。また、人懐っこい犬種なので、優秀なコンパニオンになります。さらに、しつけがしやすいので、初めて犬を飼う人に最適です。
パグ
パグもまた、穏やかでおとなしい性格で知られる犬種です。気性は穏やかでリラックスしており、子供との相性も抜群です。小型犬なのでマンションでも大丈夫ですし、しつけもしやすい犬種です。さらに、パグは非常に忠実であることでも知られており、飼い主に寄り添うことで満足することができます。
おっとりして物静かな犬
穏やかで静かな犬を探す場合、小型犬から中型犬は、非常に忠実で愛情深く、素晴らしい家族になるでしょう。運動量はそれほど多くなく、膝の上に座ってくつろいでいるだけで満足することが多いです。
狆
古来から宮廷での愛玩犬である狆(ちん)は、上流貴族の間で大切に育てられてきました。飼い主に対して強い愛情を持っており、性格が穏やかなことで知られます。
管理人は子供の頃に狆、現在は狆とトイプードルのミックスを飼っていますが、本当に飼いやすくて大好きです。ちょっと潰れた顔がかわいくて、なんでもしてあげたくなるんですよね。
いつも膝の上でくつろいでいるので、穏やかな犬の代表選手と言えますよ。
トイプードル
トイプードルは小型で賢く、とても活発な犬です。多くの運動を必要とするので、経験豊富な飼い主と一緒に暮らすのがベストです。忠実で威厳のある犬で、自分の知能と能力を誇示するのが大好きです。社交的で愛情深く、素晴らしい伴侶となる動物です。
セントバーナード
セント・バーナードは、穏やかで忍耐強い性格で知られる大型犬種です。この犬種は忠実で思いやりがあることで知られており、飼い主を喜ばせるためならどんなことでもする。この巨大な犬種は、多くの運動量と広いスペースを必要としますが、その代わり、生涯にわたって愛と献身を与えてくれるでしょう。
成犬になってからでも穏やかな犬にできる?
成犬になってもしつけをして、穏やかな性格になるように教えることは可能です。過去にたくさんの乱暴な遊びや大きな音にさらされてきた犬でも、刺激に対して違う反応をするように再教育することができます。まずは、おやつやおもちゃ、褒めるなど、ごほうびを使った方法から始めてみるのもよいでしょう。そうすることで、犬は大きな声で騒ぐよりも落ち着いた反応の方が良いということを学ぶことができます。
避妊・去勢手術で穏やかになることも
避妊・去勢手術をすると、攻撃的な行動やその他の好ましくない行動の原因となりがちなホルモンを取り除くことができるため、犬をより穏やかにすることができます。もしあなたの犬がすでに避妊・去勢手術を受けていて、まだ攻撃性の兆候があるようなら、資格を持った獣医に相談することが重要です。
子犬のうちからしつけを徹底することが大事!
しつけは大変だと感じるかもしれませんが、子犬のうちは一貫してしつけを行うことが大切です。飼い主が期待していることを示し、よい行動をとったらご褒美をあげましょう。子犬のときに落ち着いていれば、大きくなってから攻撃的な態度を取る可能性は低くなります。
犬の性格は飼い主に似る?
人の性格はペットの性格に似ているとよく言われます。特に犬は、飼い主の特徴や性格を受け継ぐと言われています。しかし、これは本当なのでしょうか?この問いに明確に答えることは、実は難しいのです。多くの専門家は、その犬や飼い主との関係によっては、ある性格が受け継がれる可能性があると認めています。例えば、飼い主に忍耐強く忠実な犬は、飼い主のペットに対する振る舞いを反映したものである可能性があります。
また、人とペットの共通点だけでなく、環境的な要因も犬の性格を形成する可能性があります。家族とのふれあい、食事の内容、生活習慣などが、犬の性格を形成するのです。
愛犬のために穏やかな環境を保つためのヒント
しつけの成功や穏やかな性格の犬を飼うためには、ペットが落ち着ける環境を保つことが重要です。ここでは、穏やかな家庭を実現するためのヒントやコツをご紹介します。
1.充実した時間を過ごす
愛犬と充実した時間を過ごすことは、2人の間に強い絆を育むのに不可欠です。また、飼い主が愛犬にどのような行動を期待するかを理解するのにも役立ちます。定期的なグルーミング、ブラッシング、遊び、抱っこで、愛犬を気遣い、愛していることを示しましょう。
2.ルールと境界線を作る
愛犬の行動にはルールと境界線があることを知ってもらうことが大切です。何が許され、何が許されないのか、基本的なルールを確立することは、犬が自分に何が期待されているかを学ぶのに役立ちます。
3.定期的な運動
定期的な運動はすべての犬にとって重要ですが、室内環境で暮らす犬にとっては特に重要です。運動は、ペットに精神的な刺激と身体的な活動を与え、ストレスレベルを下げ、全体的な健康状態を向上させるのに役立ちます。
4.快適で安全な環境を提供する
ペットのために快適で安全な環境を整えることは、ペットの精神的な健康と幸せのために重要です。家の中の温度が愛犬に適しているか、愛犬を傷つける可能性のあるものが置かれていないかなどを確認しましょう。
いい子過ぎる犬は心配?
うちの犬はいい子過ぎると心配になる方もいるでしょう。しかし、いい子過ぎて困ることは何もありません。
三浦健太さん著書の「一緒に暮らしやすい!愛犬が『いい子』になる10のルール」には、いい子になると信じたら必ずいい子になると書かれています。
いい子過ぎると心配になるくらいの穏やかな犬に育ったのは、あなたが「愛犬は絶対いい子になる!」と信じていたからに違いありません。
管理人がこれまで飼っていた犬のうち、柴犬は家族にはなつくのですが、誰かが遊びに来ると無駄吠えがひどかったのですが、いい子になると信じ切ることはできませんでした。
もう少し静かにしてほしいなと思う気持ちが愛犬に伝わっていたのかとも思います。現在飼っている狆とトイプードルのミックス犬は多少吠えますが、久しぶりに飼ったせいか可愛くて仕方なく「いい子いい子」と考えています。
無駄吠えがゼロではありませんが、しばらくすると落ち着いたり、なでてあげると早めに落ち着いたりしています。
飼い主の気持ちの持ちよう、捉え方によっても「穏やかな犬」の基準は大きく変わるものです。自分の愛犬を信じる気持ちを大事にしたいですね。
いい子過ぎて心配な犬は、あなたの愛情がたっぷり伝わっている結果なので、まったく心配いらないですよ!
穏やかな性格の犬に育てたい!まとめ
穏やかで優しい性格の犬を育てることは、適切な犬種と適切なしつけ、社会化によって達成可能です。
多少は犬種で左右されることもありますが、飼い主の気持ちの持ちようもかなり大きいと言えるでしょう。
室内犬を穏やかな性格にしたい場合は、温厚な性格で知られる犬種を選び、根気よく一貫したしつけと社会化を行いましょう。適切なテクニックを身につければ、穏やかな室内犬を飼うことができるのです。
どの犬種を選ぶにしても、どの犬も愛情と注意を必要とすることを覚えておくことが大切です。
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